潮崎山古墳
県指定重要文化財(伝出土品 三角縁神獣鏡)
新市町相方汐首地区の東側山上あたり、芦田川の南丘陵先端部にある前方後円墳です。
比高差は約50mで、今は後円部分に祠が祀られており、神社境内造設のためであろう古丘の一部が削られています。
備後地方最古といわれ、備後の初代首長の墓であるのではないかと言われています。
初期の吉墳の築造は、その支配する集落のよく見える高い位置に認められるといわれます。
潮崎山古墳の立地は、集落を見下ろすと同時に、集落からもあおぎ見る位置にあり、首長古墳の性格をよく表している古墳と言えます。
「西備名区」によりますと、鏡の出土があったとされており、現に潮崎山古墳出土と伝える「三角縁神獣鏡」があります(個人蔵)。
この鏡は直径22cm。
鏡の縁の部分は断面が三角形。外区には鋸歯文帯―複線波文帯―鋸歯文帯が二重に描かれ、内区には獣文帯が描かれています。
主文区は、乳によって4つに区分され、道教の神と霊獣とが描かれており、「三角縁神獣鏡」の条件を満たすものといえます。
出土品の「三角縁神獣鏡」から、備後南部では数少ない4世紀代のものと考えられています。
同時期に属するものとしては、神石町の辰の回古墳がある程度です。
このほかに、短冊型の鉄斧(長さ24.8cm、幅5.5~7cm)が出土しており、「三角縁神獣鏡」のレプリカはしんいち歴史民俗博物館にて見ることができます。
基本情報
所在地 |
〒729-3102 広島県福山市新市町相方2003
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料金 | |
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駐車場 | なし |
備考 |